» ちょっとしたお話
本年平成27年は「乙未(きのとひつじ)」年です。
「今年の干支は未なので未年ですよ~」
くらいしかあまり馴染みのないものですが、お坊さんになり暦で吉凶をよく見るようになってから干支というものが急に身近になってきました。
干とは 十干 甲 乙 丙 丁 戊 己 康 辛 壬 葵
支とは十二支 子 丑 寅 卯 辰 巳 午 未 申 酉 戌 亥
木に例えるなら干は幹、支は枝を表しており、生命の発生から順次その終わりに至るまでの過程を干は十段階、支は十二段階解説して、この干と支の二つを組み合わせて六十通りにしたものだそうです。
なので、六十番目に元に還ってくる。これを還暦と呼びます。
ですから60年前の1955年 昭和30年 乙未 生まれの方が本年還暦になるわけです。
さて、この干支には先ほど言いました通りにそれぞれに意味があります。
本年「乙未(きのとひつじ)」を見ていきます。
昨年は甲午(きのえうま)年でした。
十干の「乙」は前年の甲で堅い殻を破って出た芽が、まだ外界の抵抗が強いために、真っ直ぐに伸びないで曲折している、「乙」という字は草木の芽が曲がりくねっている象形文字なので新しい改革創造の歩みを進めるけれども、まだまだ外の抵抗が強い、しかしいかなる抵抗があっても、どんな紆余曲折を経ても、それを進めていかねばならない。という意味を持ちます。
そして十二支の「未」という文字は漢字が上の短い一と木から成っており、一は木の上層部、すなわち枝葉の繁茂(はんも)を表す、ところが枝葉が繁茂すると暗くなるから未を(くらい)と読みます。未は昧(くらい)に通じる、つまり支の「未」は暗くしてはいけない、不昧でなければならないという意味です。
60年前の1955年は高度経済成長の始まりとなった年と言われています。また、今日のニュースでは今の状況はバブル前期の状況と似ているとも言っていました。
さて、この一年で迫りくる障碍と暗闇をうち祓い、来年に向けて大きく飛躍するための年にできるかどうか?各々の課題となるのかもしれませんね。
闇を祓い、良き一年になりますように、年の初めに是非ご祈祷を受けられてください。
一月八日 正月祈祷祭 にてお受けいたします。
一月八日は、11:00より祈祷会に先立ち、日蓮宗祈祷師によります水行もごさいます。
是非お立会いの下、水行の迫力とパワーをその身に受けられてください。
一月八日以外でも、家内安全、家運隆晶、身体健全、当病平癒、交通安全、安産祈願、開運除厄(厄払い)、試験合格、除災得幸、良縁成就、社運隆晶、商売繁盛、心願成就などのご祈祷は随時いつでもお受けいたします。
お気軽にご相談ください。
改めまして明けましておめでとうございます。
本年は「乙未(きのとひつじ)」です。
本年初の祈祷会への御案内です。
「正月大祈祷会」
1月8日(木) 11:00~
家内安全、家運隆晶、身体健全、当病平癒、交通安全、安産祈願、開運除厄、試験合格、除災得幸、良縁成就、社運隆晶、商売繁盛、心願成就など、
一年間皆様が心安らかに過ごすことができますよう、当山の「鬼子母神」さまの御前にて7名の日蓮宗祈祷師によります大祈祷会を執り行います。
なお、厄の方は下記の表をご参考ください。平成27年厄年早見表です。
*男性大厄 42歳 | *女性大厄 33歳 | ||
| 前厄41歳 | 昭和 50年生まれ | 前厄32歳 | 昭和59年生まれ |
| 本厄42歳 | 昭和49年生まれ | 本厄33歳 | 昭和58年生まれ |
| 後厄43歳 | 昭和48年生まれ | 後厄34歳 | 昭和57年生まれ |
| *男性厄年 25歳 | *女性厄年 19歳 | ||
| 前厄24歳 | 平成4年生まれ | 前厄18歳 | 平成10年生まれ |
| 本厄25歳 | 平成3年生まれ | 本厄19歳 | 平成9年生まれ |
| 後厄26歳 | 平成2年生まれ | 後厄20歳 | 平成8年生まれ |
| *男性厄年 61歳 | *女性厄年 61歳 | ||
| 前厄 | 昭和31年生まれ | 前厄 | 昭和31年生まれ |
| 本厄 | 昭和30年生まれ | 本厄 | 昭和30年生まれ |
| 後厄 | 昭和29年生まれ | 後厄 | 昭和29年生まれ |
また、女性の小厄として、昭和55年生まれ(前厄36歳)、昭和54年生まれ(本厄37歳)、昭和53年生まれ(後厄38歳)があります。気になる方は開運除厄のお祓いをうけてください。
『厄年』とは一生のうちに災難に遭うおそれが高い年です。厄払いをし、一年の大難を小難に小難を無難にし、安心して過ごせる年にしましょう。
厄年は数え年の年齢です。数え年は、母親のお腹にいる月日も命と考えますので、生まれた年は0歳ではなく1歳になります。【注意】立春前に生まれた人は、前の年が生まれた年になります。たとえば、昭和55年1月11日生まれは、昭和54年生まれになります。
当日、お寺にお参りできない方も祈願を受付いたします。祈願をし、木札と護符を郵送にてお送りすることも可能です。
お申し込みはお一人 3000円です。詳しくはお電話か、お問い合わせフォーム よりお申し込み下さい。その際は祈願名(どういったことを祈願したいか?)と生年月日と御名前、住所を忘れずにお知らせください。
お気軽にご相談ください。
いよいよ2015年の幕開けです。本年は「未」年!!
実は私、本年年男でございます。12年間の集大成としての一年にできたらよいなと思います。
さて、先日毎年大晦日の恒例行事「大晦日 竹灯篭 水行式」が行われました。
当日は暴風と雨、とにかくものすごい![]()
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風![]()
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で心配しておりましたが・・・・
徐々に雨もやみ、風も弱くなり沢山の方にご参拝いただきました。
本年の水行は私を合わせて4人、4人で来られた方々の一年の穢れをおとし、来る年の多幸を願いました!
30日までとは寒風吹き荒れる中、偶然にも3人が玉名高校卒業生、玉名高校魂を見せました!
水行の後は新年初参りです。
今年は初の電気を使用した竹灯篭を制作しました!
毎日制作に携わってくださった井上さん、お手伝いくださった藤本さん、檀信徒の皆様、そして寒い中妙国寺へと足を運んで下さった皆様、本当にありがとうございました。
今年も一年、よろしくお願い致します。
あっという間の12月、明日はいよいよ大晦日ですね。
ユニコーンの「雪が降る街」が似合う時期になってきました![]()
今年もいろいろありました・・・。
楽しいこと悲しいこと、嬉しいこと辛いこと・・・・。
今年は例年に比べてたくさんの方と新しい縁を結ばせていただきました。
何より幸せなことだなぁ・・・と思います
。
みなさんにとってはどんな一年でしたでしょうか?
「すべてが思うようにいくならば、カニだって前に歩けますたい!!」
人生の酸いも甘いも経験されたお檀家のおばあちゃんが笑いながら仰っていた言葉で
「なるほど・・・」と、自分の心にストンと落ちました。
思うようにいくことも、思うようにならないことも、振り返ることができる時がくればどちらも同じように懐かしめることができるようになるのではないでしょうか・・・。
皆さんにとって来年がまた素敵な一年になりますよう妙国寺は心より祈念しております。
さて、明日は一年の最後の締めくくりの日!!
「大晦日 竹灯篭・水行式」です!
妙国寺役員の井上さん藤本さんのお力添えにて今年は見事な竹灯篭が境内に並びます!!
すこーしだけ、お見せすると・・・
こんな感じです!ほんの一部ですよ(笑)
なんとか間に合いました!!!
明日雨が降らないといいのですが・・・
。
雨が降っても「竹灯篭・水行式」はあります!
どうぞ、一年の締めくくりの日、妙国寺へとお越しください!
竹灯篭・水行式 23:45~ 水行式 その後新年初祈祷がございます!!
どなたもお気軽にお詣りください!!
びっくりするようなスピードで12月が過ぎ去ろうとしております。
12月26日に寺活の一年の総まとめとしてtick-tackさんの「親子でハンドメイド教室」と「一年お疲れさまでした!お楽しみ会」をしました!!
様子をupしようと思っていたのですが・・・。
バタバタですっかり遅くなってしまいました・・・。
「親子でハンドメイド教室」は来年の干支「未(ひつじ)」のフレーム作りです。
同時に、紙灯篭つくりをしました!大晦日で使用します!好きな絵の色塗りをしてみんなそれぞれお願いごとを書きました!皆の願いがかなうように大晦日ははりきって水行しますよ!!
ハンドメイド教室の後は「お楽しみ会」、副住職夫妻がこの日のためにはりきって練習しました!
最後に持ち寄っていただいたお菓子を食べて楽しい時間を過ごしました!
ご参加いただきました皆様、tick-tackさん、ありがとうございました、楽しかったなぁ~と感じてもらえたなら何よりです!
寺活に参加してくださる皆様も徐々に多くなって、お寺にも少しづつ活気が生まれてきました。
お寺を地域の資源としてもっと活用できないだろうか?そんな試みで始めた寺活!
一年間、妙国寺を利用していただいた皆様、そして、「寺活」でお寺を盛り上げていただいております、copollatoさん、4cloverさん、西村先生、藤本先生、カーナさん、龍先生、中嶋先生、tick-tackさん、本当に一年間ありがとうございました!
また来年もよろしくお願い致します!
寒いですね・・・。
確か、夏には「今年の冬は暖冬です」
って言っていませんでしたっけ・・・。
予定外のこの寒さで風邪をひいてしまいました![]()
さて、毎年恒例の「大晦日 竹灯篭・水行式」に向けての竹灯篭作りもはじまりました!
今年も檀信徒の方々のご協力のもと、ノコギリ片手に竹山に入りました!
快く竹を分けていただき、今年は太さのある良い竹がたくさん取れました!!
徐々に仕上げていきます!!
今年はLEDとかも竹灯篭に使っちゃおっかな~!!
とひそかに企んでおります!!
何はともあれ、12月31日 大晦日竹灯篭・水行式 23:30~
お楽しみに!!
あ、水行を体験されてみたい方!まだまだ募集しております!
老若男女、どなたでも結構です!
一年の穢れを落とし、来年への良いスタートにしませんか?
もちろん、お参りだけでも大歓迎です!
人はその命がつき、霊前浄土という浄土の世界へたどり着くまでに四十九日という旅に出ます。
死出の山や冥途の道や三途の川が出てくる旅です。
その区切りである七日ごとには生前での罪を裁く裁判が行われるのです。
初七日、二七日、三七日、四七日、五七日、六七日、七七日 故人の前でお経をあげます。
そしてご遺族の方々と共に
「この方はこんなに素晴らしい方だったんですよ、この世界でこんなに多くの方に愛されて旅立たれたんですよ。」
とその裁判官に伝えるとともに、無事に浄土の世界まで行くことができるようにお祈りします。
この期間のことを「中有」または「中陰」と呼びます。死から次の生をうけるまでの期間という意味です。
その七日ごとのお経にお伺いした時のお話です。
お伺いしたその家には高齢の奥様が一人暮らしていらっしゃいました。
お亡くなりになられたのはご主人でした。八十三歳のご生涯でした。
お経が終わりポツリポツリと思い出話を聞かせていただきました。
「この人は、六十歳の時に大病を患いましてね・・・
それはもう大変だったんです・・・。
半身不随になってしまって・・・。
だけどそれから二十三年間生きてくれました。
ほんとうに強い人でした。厳しい人でした。
私にも厳しかったけれど・・。
ご飯は固めじゃないと食べなかったし、
ご飯の時間はきっちり守らないと気がすまない人で・・・。
だけれど、自分にも厳しい人でした・・・。
ちっとも弱音を吐かずに、
暇さえあればバーベル片手にリハビリをして・・。
いつもビニール片手に落ち葉を拾って家を掃除して・・・。
今でも病院に行けば会える気がして・・・。
いつものご飯の時間になったら、台所に来るような気がして・・・。
全然、いなくなった気がしないんですよ。」
祭壇には「ありがとう・・・」心のこもったお孫さんからの手紙、
家の中には、まだご主人の思い出の品がたくさんそのままの形でありました。
四十九日はお亡くなりになられた方々の旅路ではありますが、同時に遺族の方々の心の整理の旅でもあるのです、ゆっくりゆっくりと思い出を大事にしながら時間をかけて・・・。
少しづつ、少しづつ七日ごとに区切りをつけていく・・・。
遺された方々がその後きちんと歩いていけるように、四十九日に納骨をし、お墓や納骨堂にお骨を収めて一応の区切りをつけていくのです・・・。
「残り生(よ)が 一年刻みと なりしこと 妻と笑えり あとさきいずれ」
大正―昭和時代に活躍された歌人 坪野哲久さんの歌です。
きっとお二人ともこのような心持ちではなかったのでしょうか・・・。
だからこそお亡くなりになられた後も温かい日差しのように傍にいるように感じれるのでしょう。
お傍で共にお祈りしてゆきたいと思います。
今日は11月7日 「立冬」 季節の移り変わりの「土用」の期間が終わり暦の上での「冬」になります。
そういえば、急にここ何日かで朝晩と冷えるようになりましたね
。
さて、明日 11月8日(土曜) 日蓮大聖人報恩御会式法要と月例鬼子母神祭 が当山にて執り行われます。
御会式は、日蓮大聖人の御命日に営む法会です。
日蓮大聖人は弘安5年10月13日の午前8時、東京池上の地で御入滅されました。しかし、その教えは現代においても受け継がれ、その教えによって沢山の方々が救われ、導かれることができました。そこで、10月13日を中心に10月11月と、全国の日蓮宗寺院では宗祖への報恩(恩にむくいること)の法会として、お会式が執り行われます。
御入滅の際に大地が振動して季節外れの桜が咲き誇ったことより、御会式法要では皆様に、手作りのさくらの模造花をお配りしております。
そして、綿帽子を皆様にお配りしております。これは日蓮大聖人が「小松原の法難」の時、東條影信に切り付けられ、額に三寸ほどの疵をうけてしまわれました。夜道を逃れ、小湊山の近くに辿りつかれ、谷間の水で疵を洗い、経を読みながら、身を隠した岩窟の砂を疵口にぬって血を止めたということです。その翌朝、額に深い疵をおって岩窟に隠れている聖人の姿を見かけた「おいち」という老婆が、とっさに自らかぶっていた綿を聖人に差し上げたということです。寒くなると痛んだであろう聖人を偲んで、冬になると仏壇の日蓮聖人象に綿帽子をかぶせるためのものです。
なお、お参りいただいた方々に「紅白まんじゅう」もお渡しします。
また、月例鬼子母神祭も同時に執り行います、日蓮宗のご祈祷を受けられたい方もどうぞ、お気軽にお誘いあわせの上お参りください
。
「手から、手へ」
先日テレビの番組で「一万円選書」という、アンケートに基づいて、その人におすすめの一万円分の本を選んで送ってくれる本屋さんの特集がされていました。その中で紹介された本「手から、手へ」という本にもの凄く興味を魅かれその日のうちに注文したのですが、人気のようで・・・ようやく昨日届きました。
詩と写真とで綴ってある優しく、心打つ本です
。
一度読み返して、二度、三度、四度と読み返すその都度、色んな「気づき」を与えられます。
父と母から、今、自分が受け継がれてきているものは、父の両親、母の両親、そしてそのまたさらに遠くから受け継がれてきているもの・・・
そしてそれは今、子ども達が大きくなるたびに、ひとつひとつ受け継いでいるのですね・・・。
お坊さんになり、亡くなった方々をお見送りし、一族の方々が眠っていらっしゃるところへと納骨をし、お弔いをする度に私達は一族の血のつながりから生まれ、そしてまた一族の血へと帰っていくのだなぁ・・・・と強く感じます。
だからこそ私達は「お彼岸」や「お盆」などご先祖さまを敬う心があるのではないかと思います。
一周忌、三回忌、七回忌・・・などの追善法要は五十回忌を「弔いあげ」と言ってこれで法事を打ち切りそれからは、「ご先祖さま」として呼ばれるようになります。
お墓や仏壇の前で、目を閉じて心を静めそっと手をあわせると、自分に今、受け継がれてきたものがきっと感じることができることでしょう。
そんなことを改めて感じさせられる本です。
「手から、手へ」
是非一読されてみてください。


























