きっかけ

| ちょっとしたお話 |

「何故お寺で保育園もやっていないのに保育士になったんですか?」

とよく聞かれることがあります。確かに、お寺は保育園、幼稚園を経営しているわけでもなく、保育の専門の大学に通っていたわけでもありません。

お坊さんの大学に行く前に通っていた大学は社会福祉の大学でしたが保育士の免許を取得することはできませんでした

保育士になろうと思ったきっかけはボランティア活動にあります。

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大阪の柏原市の児童福祉課「子育て支援施設」が第一子を育児中のお母さん方を集めて週に一回2時間ほど計13回のプログラムで地域の保育園で働いていらっしゃる保育士の先生が中心になって一緒に遊んだり、グループワークをしたり、子育て相談にのったり、親子遊びを教えてあげたりする「らっこワールド」が開催されていました。

学生時代になかなか自分の道が見定まって無かった頃、先輩にボランティアに誘われて通い始めたのが始まりでした

最初は緊張していたお母さんや子ども達も教室が終わるころにはすっかり先生に打ち解けて、お母さん同士で友達になられたり「ここに来てよかった~」と色んな事を相談されておられました

2時間ほどのプログラムが終わったら必ず保育士さん達で集まり、先週に比べてお母さんの様子は?子どもの様子は?どうだったか?一家族ごとに丁寧にミーティングをされておられました。

そんな保育士の先生方を見て、「あぁ!こんな人になりたい!!こんな活動をしたい!」と思ったのがきっかけでした

この時の「らっこワールド」のしおりは15年近くなりますが、今でも持っています。

そして東京で保育士になり現場で数年間働き、お寺へと帰り夫婦で私達なりに子育て支援の一環として「寺活」を行っております。

テレビでコメンテーターの方がこれだけ情報や社会が発達した環境の中で人間が閉鎖された空間で一人の人間と長時間関係性を持つことはかなり負担である。とおっしゃっていました。確かに子育ても言わば一対一の人間同士の付き合いですね。

だからこそ、一時預かりの託児などを利用されてリフレッシュされることはとても大事なことです。

今は子育て支援施設も市や志を持たれた方々が様々なところで開設されていらっしゃいます。子育て中のお母さん達には是非利用していただきたいと思います。

そして!!

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育児中でもお母さん方の趣味や特技が少しでも生かしていただけたらと思い、去年に続き今年も5月17日(日)「OTELIKE2~おてらいく?」というお祭りをします

人形劇や小動物ふれあいコーナー、ワークショップやハンドメイド、美味しい飲食店、親子で楽しめるゲームなどなど・・・。

このお祭りでは、育児中のお母さん方がご自身で作られたハンドメイドの様々な雑貨を販売されるブースがあります!今年は子育て中のお母さん方のハワイアンフラ・タヒチアンダンスグループ「プアマリエ」さんも出演されます。お母さん方が生き生きとされているならばその心は必ずお子さんにも家族の皆様にも伝わっていきます。妙国寺はお母さん方を全力で応援します!!

輝いているお母さん方、是非見にいらしてくださいね!!