荒尾でもワクチン接種が続々と進んでいます😀
当寺の住職夫妻も高齢者ですので、先日集団接種にて第一回目の接種が終わりました😌
これで一つの区切りが見えてきたのかな?とも思います。
月回向のお経に行くと、お檀家さんの中にも「1回目が終わった」という方、中には「2回目も終了しました」という方も段々といらっしゃるようになってきました。
「ようやくワクチンが終わって一安心しました」という声や「ワクチンは怖いからどうしようか考えています」という声も様々🤔
コロナは高齢者の方々にとって、重篤化してしまうかも・・・という死活問題ですね。
しかし、テレビをつければコロナの話題ばかり、いたずらに恐怖を煽るワイドショーを見て不安になり、どこにも行かず、誰とも会話もない、家にずっといるからテレビを見てまた更に不安になる。
毎日高齢者の方々のお宅をまわっていますと、そんな悪循環を繰り返しているように見えました😅。
「人と会うのが怖くなってしまって、公民館の体操教室に行ったり、近所のお友達とお喋りするのが楽しかったんだけれど・・・もうできなくなって、ずっと一人で過ごしています。」
「前はよく散歩してたんですが、怖くて外に出れません。」
「買い物に行っても、人がいる場所が怖いのですぐ帰ってくるようにしてます。」
など、自粛しすぎてコロナ禍以前より体も心も弱ってしまったりする事や、独居の方は一人で話す相手もなく、不安に悩まされ続けていらっしゃるのを目にしました😅
「寝る時以外はずっとマスクをつけています」
という一人暮らしの高齢者の方もいらっしゃいましたよ・・・😅
そんな中ようやく一つの希望として始まったワクチンの集団接種の予約、荒尾市はインターネットと電話予約でした!
インターネットの予約受付が2割、電話受付が8割とのこと。
しかし、なかなか予約が取れない様子。
実際、両親の予約を取るのに一緒に電話しましたが、まぁ、つながりませんね😅
幸い14時くらいにつながりましたが・・・。
皆さん9時から17時まで電話受付の時間、皆さん家の電話と携帯電話を片手に何度もかけられました。
檀家の高齢者の方が仰っておられましたが、
「次こそは!」
「次こそは!」
が、なかなかつながらない、何百回と同じことを繰り返していく。
それを何時間も続けていく・・・。
「繋がれ!繋がれ!!」と無心でずっと続けていて、ふっと、
「はい、予約センターです」
とつながった時、「やった!!」という嬉しさよりも、
「あれ?この電話はなんだったっけ?」
と電話をしている目的をすっかり忘れて戸惑ってしまったそうです(笑)
今では医療機関でもワクチン接種の予約が可能になり、予約が取りやすくなり、
皆さん喜んでおられました😀
ワクチン接種の予約を取るために必死になって電話する。
係の方たちもなんとか一人でも多くの方々をワクチン予約に導こうと一生懸命仕事をされている。
その相対する両方がでふとした瞬間に繋がるという「偶然」
電話しても繋がらなかったという方もいれば、一度電話しただけで繋がったという方も、何時間かかけてようやく繋がったという方。
「偶然」というのは本当に興味深いものですね😅
仏教では、「すれ違う時、袖が擦れ合った人でさえも深い縁によるものだ」
という意味の 「袖すり合うも多生の縁」
という言葉のようにどんな些細な事でも「偶然」というのは無く、それは必然である。と考えられます。
「じゃあ、ワクチンの予約あれだけ頑張ったのに取れなかったもの必然なのか!」
というお怒りもごもっともです😪
しかし、その事がまた何か別の道を示してくれたり、気づかせてくれたりもします。
もしかすると別の良い道に繋がるかもしれません。
それに、必然というのは「仕方がない、どうしようもない」という事でもあります。
大切なのは、その仕方のなかった、必然であった事から何を学び、次に何をするかですね。
私達の人生はあたかも偶然に見えるような必然に囲まれて進んでいきます。
しかし、その必然と向き合いながら、自分がどう生きるのか?
その生き方は選択できるはずです😀
さて、長くなりましたが今月のお寺の掲示板。
学生の頃より大好きなミスターチルドレンの「ヒカリノアトリエ」という曲です。
朝ドラ「べっぴんさん」の主題歌でしたね。
この歌詞のように、必然が積み重なった自分自身と向き合い。
今を見つめて明日を生きていけたら良いですよね😄