八大龍王

| ちょっとしたお話 |

「龍」

こちらの龍の像は本堂内18体ありまして😏。

本堂内の天井近くに飾りとしてあるので気づかれる方は稀です・・😥

 

龍はおもに海や池などの水中に住み、雷雲や嵐を呼び、竜巻となって天空に昇って飛翔する生き物として、

たいそう恐れられると同時に、恵みの雨を降らしてくれる存在として信仰されてきました😶

 

荒尾ではお隣の大牟田市で夏に行われる「大蛇山」で登場するので馴染みが深いと思います。

 

日本の昔話にも、神話にも度々出てきますね。

 

お経の中にも出てきています。

 

善き竜としては仏教の信奉者として、お釈迦様を護る存在としてそのご生涯に登場してきたり、

悪き竜として人に害をなしていたが、お釈迦様や弟子たちに諭され仏門に入ったり😊。

 

その描かれ方は様々です。

 

ちなみに先日のブログで十の世界、動物の成仏について書きましたが😑、

 

実は竜は畜生界の存在に分類されるのです。

犬や猫、うさぎと同じ世界なんです。

なんで竜が動物と同じ扱いなんだろう・・。

ちょっと不思議に思っていましたが・・・。

 

よくよく考えてみると、畜生界の動物たちも例えば・・

カラスが神になったり(八咫烏)、犬や猫、狐、うさぎだって

神様になって祀られている所がありますものね。

 

法華経の中で釈迦様の教えを聞きに

 

難陀竜王、跋難陀竜王、娑伽羅竜王、和修吉竜王、

德叉迦竜王、阿那婆達多竜王、摩那斯竜王、優鉢羅龍王

 

という八つの龍の部族の王様達がやってきました。

総称して八大龍王と言います。

 

提婆達多品第十二の中では、海にすむ娑伽羅竜王の八歳の竜女が文殊菩薩の導きにより

法華経を受持することで成仏をし、お釈迦様の前に現れるというお話も出てきます😄

 

実はその八大龍王が妙国寺の境内に祀ってあるのです。

初代上人が勧請され、写真のように大正11年に設置されたのですが・・・

詳しいいきさつはわかりません。

何にしろ、初代上人はカリスマ性と不思議な力を兼ね備えた

凄い方だったようなので、何かしらの意味はあると思うのですが・・・。

残念ながら、この妙国寺は血縁で受け継がれてきたお寺ではなく、

戦時中にほとんど焼けてしまったので詳しい事がわからないのです・・・😥

 

裏手の墓地の中心にお祀りしてありますのでどうぞご自由にご参拝ください😊