9月13日、地元の「四山神社」で毎年2月と9月に行われている御祭、「こくんぞさん」に行ってきました。ここの四山神社は虚空蔵菩薩が星に乗って降りてきたという伝説がある神社です。毎年行われている一年に二回、「こくんぞさん」と呼ばれる御祭が行われ、露店がたくさん並びます。昔と比べると参拝者の方も露店の数もだいぶ少なくなって寂しくなってきましたが、学校が終わる夕方くらいになると小学生たちがおこずかい片手に露店を楽しげに物見しています。私が小学生のころは平日「こくんぞさん」がある日、友達と「はよ、こくんぞさんに行きたかね-」と話していると「ピンポンパンポン」と校内放送があり、「本日はこくんぞさんの日です。皆さん地元の御祭に是非参加してください。今日は五時限目はお休みにします。」と校長先生が今では考えられないかもしれませんが粋なはからいをしてくださって、皆で「やったー」と御祭に行った記憶があります。

この「虚空蔵菩薩」、日蓮宗は無縁ではありません。日蓮大聖人がお若き頃清澄寺で修学されていた頃、虚空蔵菩薩堂で「日本第一の智者となし給え」と暇さえあれば籠って願をかけられ続けられ、その結果虚空蔵菩薩が眼前に高僧となって現れ、明星のような大宝珠を授けてくださったと伝えられています。

 

 

人口が徐々に減少し、高齢化が進むにつれて何かと活気がなくなっていくのはしょうがないことではありますが、この街で育ってきた気持ちとしては何とかまた、あの子どもの頃の賑わいをもう一度見たいと願ってやみません。