「念ずれば 花ひらく」
詩人の坂村真民さんの詩です。あまりにも有名な詩ですが・・・・
恥ずかしながら坂村真民さんがこの荒尾市のご出身だと知ったのは昨年のことでした
そして荒尾市が作成しているこの「荒尾花物語」を読ませていただき、改めて坂村真民
さんが荒尾にとても縁が深い方だということを知りました
タンポポ魂
坂村真民
踏みにじられても
食いちぎられても
死にもしない
枯れもしない
その根強さ
そしてつねに
太陽に向かって咲く
その明るさ
わたしはそれを
わたしの魂とする
坂村真民さんは人から褒められるような大きな美しい花ではなく、野の花であり、雑草で、
踏まれても根強く自分自身の花を咲かせるタンポポは自分自身だと仰っておられるそうです
タンポポは生命力の強い植物です。
アスファルトの間から生えることもありますね。
その根は50㎝以上、最大で1メートルもの根を伸ばすこともあるそうです。
根がしっかり生えているからこそどんな所でも強く、まぶしい黄色の花を咲かせるのですね。
法華経の中で、
「諸(もろもろ)の徳本を植えること」
という教えが出てきます。
「徳本を植える」ということは善根を植えるということ。
他人のために、何かのためを想い私達がする行為のことです
しかし、この行為を「自分は立派なことをこれだけやった!」
「みんな!褒めて!!」
など、ひけらかしているようではいけません。
人に見られようが見られまいが、コツコツとその行為や努力を続けていく。
これが善根を植えるということです
そうして見えないところに伸びた根はどんな逆境があっても決して倒れない、へこたれない体をつくります。
お日様にむかってしっかりと立ち、スポットライトが当たらなくても木漏れ日の中でさりげなく自分らしい花を咲かせ輝いている
タンポポのような生き方。
見習っていきたいものです