「手から、手へ」
先日テレビの番組で「一万円選書」という、アンケートに基づいて、その人におすすめの一万円分の本を選んで送ってくれる本屋さんの特集がされていました。その中で紹介された本「手から、手へ」という本にもの凄く興味を魅かれその日のうちに注文したのですが、人気のようで・・・ようやく昨日届きました。
詩と写真とで綴ってある優しく、心打つ本です。
一度読み返して、二度、三度、四度と読み返すその都度、色んな「気づき」を与えられます。
父と母から、今、自分が受け継がれてきているものは、父の両親、母の両親、そしてそのまたさらに遠くから受け継がれてきているもの・・・
そしてそれは今、子ども達が大きくなるたびに、ひとつひとつ受け継いでいるのですね・・・。
お坊さんになり、亡くなった方々をお見送りし、一族の方々が眠っていらっしゃるところへと納骨をし、お弔いをする度に私達は一族の血のつながりから生まれ、そしてまた一族の血へと帰っていくのだなぁ・・・・と強く感じます。
だからこそ私達は「お彼岸」や「お盆」などご先祖さまを敬う心があるのではないかと思います。
一周忌、三回忌、七回忌・・・などの追善法要は五十回忌を「弔いあげ」と言ってこれで法事を打ち切りそれからは、「ご先祖さま」として呼ばれるようになります。
お墓や仏壇の前で、目を閉じて心を静めそっと手をあわせると、自分に今、受け継がれてきたものがきっと感じることができることでしょう。
そんなことを改めて感じさせられる本です。
「手から、手へ」
是非一読されてみてください。