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今日は境内の仏像、「浄行菩薩さま」を紹介します
「菩薩」とは簡単にいうと、「仏になるために修行している人」のことです😀
菩薩は自らを律し修行し、そして何より人々を苦しみ悲しみから救おうと誓いを立てて絶えず活動していらっしゃる方です🌻
「あの人は菩薩のような人だ」
なんてよく言いますよね😀
「浄行菩薩さま」とは・・・
従地涌出品第十五のお経の中で、お釈迦様の呼びかけに応じて大地がパックリと割れて法華経を弘めるための使命を帯びた沢山の菩薩が湧き出てきます。
沢山の菩薩たちの中でお釈迦様の亡き後教えを広めていく使命をもたれた菩薩たちのリーダーの四人、四菩薩と呼ばれます😀
上行菩薩・無辺行菩薩・浄行菩薩・安立行菩薩の中のお一人です😀
浄行菩薩さまは、率先して世の人々を哀れみ、苦を除き楽を与える菩薩さまで、この世を浄化し、人々の罪や穢れを洗い清めて下さいます😄
水に関係の深い菩薩さまで、水が穢れや垢を清めるように、自らの穢れや苦しみの基である「煩悩」を洗い清めてくださるのです
古来より、身体の調子の悪いところを清行菩薩のお体を洗い清めながら一心に祈願すると功徳があると信仰されてきました。
大正6年7月から祀られていますので、もう100年以上この場所でお寺に来られた沢山の人達、そして街の歴史を見てこられたのですね。
本堂の正面にいらっしゃいますのでいつでもお参りくださいませ😀
この度の令和2年7月豪雨では、沢山の方々が被害に遭われました。被害に遭われた方々に謹んでお見舞い申し上げます。
被害に遭われた方々の生活と御心が一刻も早く穏やかになりますよう心からお祈りいたしております。
荒尾市、大牟田市も沢山の被害がありました🌧。
7月6日、昼間から降り続く雨が徐々に強くなり、子ども達の通う学校から連絡があり車で迎えに行くと、激しい雷雨🌩
あっという間に道路に水がたまり、至る所で道路が冠水し、普段使用している道路が次々に通行止めになりました。
その後も強い雨は降り続け、川が氾濫したり、道路が陥没したり、街全体が浸水の被害があったり、至る所で車が動かなくなったり。
その光景と次の日の光景は今までに見たことがないものでした😪
ちょっと前に「天気の子」というアニメ映画を見たのですが、激しい止まない雨で沈みゆく街、まさしくその光景を目の当たりにしたような感じでした😥
「そもそも天気とは“天の気分”人の都合など構わず、正常も異常も計れん。湿ってうごめく天と地の間で、振り落とされぬようしがみつき、ただ仮住まいさせていただいているのが人間」
「天気の子」で出てくる神主さんの台詞です、
確かに、天気はまさしく天の気分。人間の力でどうすることもできませんね。
だからこそ、命と生活を護るため、あらゆる自然災害は起こるものとし、心構えと準備を怠ってはならない☹
そんなことを改めて、思いました。
そろそろ梅雨も明けて欲しいものですね😫
昨日、28宿の吉凶カレンダーを作成しましたが・・・。
28宿って何さ🤔?
と、疑問に思う方もいらっしゃるでしょう・・・😄
28宿は元々中国古来の陰陽五行説から出ています。
太陽と月の動きを中心にすえた宇宙の運行と、すべての物体は五つの要素の組み合わせによって成立しているから、これらの動きと組み合わせを知れば、人間世界の吉凶をあらかじめ予測することができる🌌!!
というものです。
28宿は天の周囲に列する星のうち、東西南北の中から28のエリアに不均等に分けたものです。
月が地球の周りを1周する間に通る28の星座の区分を表わし、これを一日一日にあてはめられています。
そして、その日その日の吉凶を占うものです。
中国で生まれた、天文学・占星術ですね😄
角宿 亢宿 氐宿 房宿 心宿 尾宿 箕宿 斗宿 牛宿 女宿
虚宿 危宿 室宿 壁宿 奎宿 婁宿 胃宿 昴宿 畢宿 觜宿
参宿 井宿 鬼宿 柳宿 星宿 張宿 翼宿 軫宿
これが28宿ですが、これがインドに伝わり、牛宿が削られ「宿曜経」として中国に逆輸入され、日本に伝わりました。
古来より、日蓮宗では27宿で判断しています。
一般的に、良い日か悪い日か判断するのは大安や友引、仏滅などの六曜かと思います。
しかし、六曜が一般的になったのは江戸時代後期であり歴史は浅いのです。
それまでは27宿が重要視されていたのです😄
宿曜経は空海さんが日本に伝えたと言われていますが、28宿の思想はなんと、飛鳥時代に中国から伝来し、飛鳥時代の古墳である高松塚古墳やキトラ古墳の壁画に描かれているそうですよ。
水子供養とは何か🤔?
何故、水子供養が必要なのでしょうか☘?
実は・・・
「仏教では生命の誕生は受胎した時にあるとしています」
どういうことかと言いますと、仏教では人生の出発点をお母さんの胎内宿った時と見ます。
なので、お葬式の時など人の生涯を数える時に、満年齢ではなくて数え年で計算するのです😌
命の長さには様々な形があります🍀。
長い命もあれば、幼くして終わる命、働き盛りの時に終わる命、そして、お母さんの胎内で終わってしまったその命もまた同じ命です。
だからこそ、生命を授かった一人として供養して成仏を願うようにする必要があります😌
様々な事情があって、残念ながら水子になってしまったお子さんの為に心をこめて、仏さまの元で慈愛に包まれて幸せに暮らせるよう、一緒にお祈りしましょう。
そしてどうか、お母さん、自分自身を責めないでくださいね。
誰のせいでもありません。
今はしっかりと心と身体を休めて、大切にしてください。
妙国寺では、写真のようなお地蔵さんと一緒に卒塔婆を立ててお参りします。
お参り後はこのお地蔵さんはお持ち帰りいただいても構いませんし、妙国寺にてお預かりし、良い時にお参りに来ていただいても構いません。
赤ちゃんへのお供え物(お菓子など)もお参り時に一緒にお持ちください😌
過去に水子があり、供養していなかったという方もお気軽にご相談ください😀
供養は5000円と地蔵の人形のお金1000円
にてお受けいたします。供養の時間は20分~30分くらいです。
お電話(0968-62-2107)でもメールからでもかまいませんので前もってご予約ください。
6月に入り、あっという間に16日になってしまいました😅
子ども達の学校が始まると日常が戻ってきたように、また慌ただしい日々が始まりました😁
さて、今月の妙国寺の掲示板です。
似たような言葉ですが・・・・
昔見たアニメ「新世紀エヴァンゲリオン」の中でこんな台詞が出てきたのを思い出しました😀
「晴れの日は気分よく 雨の日は憂鬱 と教えられたらそう思い込んでしまう
雨の日だって楽しいことはあるのに 受け取り方ひとつでまるで別のものに
なってしまう脆弱なものだ、人の中の真実とはな」
「春雨」「五月雨」「白雨」「秋雨」「夕立」・・・💦
雨の呼び名というのは日本語で400語超えるともいわれているそうです。
古来より雨は私達にとって身近なものでもあり、情緒的なものだったのですね・・。
だからこそ、「雨は憂鬱、もう楽しくない・・」
と捉えてしまうにはもったいないですね😄😀
先ほどのエヴァの台詞。
「人の中の真実は受け取り方ひとつでまるで別のものになってしまう脆弱なものだ。」
本当にそうですよね。
お経の中に「諸法実相」という言葉が出てきます。
諸法とはあらゆる存在、実相とは真実の事です。
「すべてのものは真実であり、あらゆるものが最高の価値を持っている」
という意味です😀
つまりは・・
晴れだって最高だし!!
雨だって最高だ!!
楽しけりゃ最高だし!!
楽しくなかったって最高だ!!
って感じですかね・・。
私達を取り巻く環境や状況は変化し続けます・・・
良かったり悪かったり、普通だったり・・・。
これは当たり前のことです😅
しかしながら根本の私たち自身は何も変わらないのです。
私という存在がそこに有り続けているだけですね😃
だからこそ、全ての状況や環境をあるがままに受け止める。
楽しくても楽しくない状況でも、どんな逆境からででも、
そこに喜びと光を見つけていける😀
そんな人になっていきたいですね😀
皆様、こんにちわ😀
5月も今日で終わり明日から6月🐌
いよいよ梅雨の季節ですね
日蓮宗のお寺というと鬼子母神をはじめ、お寺によって大黒天、八大龍王、妙見菩薩を守護神としてお祀りしていますが、妙国寺には初代住職の頃から伝わる「守護神」がいらっしゃるのです😁
こんなお話が伝わっています🤔
大正の頃のお話しです。
初代住職が夕方いつもの様にお勤めをされ、部屋に戻ってふと庭を見られた時、泉水の向こうに甲冑を身につけた武将がこちらを見て立っておられました。
「何か御用ですか?」
住職がお尋ねになると武将は、
「この辺りは合戦のあった地で我ら多くの武将が討ち死にをしており、そのまま放置されたままで成仏できなく迷っており是非共「お経」を頼みに参った者、願い叶わば必ずこの地を守護すべし。」
と申されたそうです。
住職は「こちらへどうぞ」
と本堂の方へ導かれ、懇ろに「お経」をお上げになり、弔われたそうです。
そして、武将に「辰光院殿龍雲日城大居士」と授けられました。
今日も妙国寺の一角に妙国寺の守護神として祀られています😀
「ミスト」🌫
という映画がありまして。スティーヴン・キングの「霧」という小説が原作。
今コロナ禍の状況だからこそ見た方が良いとの記事を見かけて・・・。
見てみました😀
あらすじは・・・
とある田舎の町でガラス窓を破るほどの嵐の翌日、母親を残してスーパーへ買い出しに出掛けた父子。
しかし、町の様子が少しおかしい・・・。軍人やパトカーが慌ただしく街を往来している🚔。
店内で買い物をしていると突然町中に響き渡るサイレンの音。
突然、男性が血を流しながら店内に飛び込んできます。
「霧の中に何かがいる・・・何かが彼をさらったんだ!ドアを閉めろ!!」
やがて、濃い霧が買い物客でいっぱいのスーパーに迫り、ついには町全体をのみこんだ!!
店内から逃げ出す人、車で逃げようとする人、全てを深い霧が覆い尽くします。
響く人の悲鳴・・・・😱。そして起こる大きな地震。
人々は店内に缶詰状態になります。
「外は死、この世の終わり」と狂信めいた発言で人々の不安を煽っていく女性。
怪物の存在を信じない人。ただただ、恐れる人。
その夜、霧の中の怪物が店内に襲撃し店内は大混乱・・・・。
店内の人々は次第に理性を失いはじめた・・・
という感じでお話が進んでいくのですが・・・😨
ここからは、ちょっとネタバレしますので・・・
それでも良い人はお付き合いください😀。
狂信めいた発言で人々の不安を煽っていく女性。
この女性がスーパー内での重要人物になります。
普段から変わった言動で皆から疎まれています。
ここでも最初はそうでした。
「自分は神と話せる」
「神の怒りにふれた!」
「聖書に書いてある!」
そう言ってもなかなか皆は耳を傾けません。
それどころか馬鹿にしています。
しかし、怪物たちの存在が明らかになり、その襲撃で犠牲者が出始め・・・
店内が大混乱に陥りだすと徐々にその女性の声に皆耳を傾け始めます。
やがては皆陶酔するようになります😅
そして、一宗教の教祖みたいな存在になるのです。
彼女は最終的に・・・
「助かるには生贄が必要だ!贖罪の血が必要だ」
と言い始め、皆を扇動して一人の若い軍人に襲い掛かります。
主人公が属する冷静さを失わなかった少人数のグループはその人達を見て、こんな会話をします。
「一度闇の中におかれ、恐怖を抱くと人は無法状態になる、粗暴で、原始的に・・・」
「恐怖にさらされると人はどんなことでもする、解決策を示す人物に見境もなくしたがってしまう。」
やがては主人公の子供が生贄にされそうになり、争いの末グループは店内から脱出します。
とここまでが映画のお話しです😀
コロナ禍でおこった様々な事を思い浮かべました。
一方的にテレビから色んな情報が流され、沢山の専門家や司会者やコメンテーターの発言。
SNSで拡散される色んな情報・・・。
「この情報は正しい」ということが確定されていなくても・・・
やはり、最もらしい情報に流されていていってしまいますよね・・😅
「こうだから、こうなんだよ!!」
とわかりやすい解説や解決策に飛びつきたくなるものです😅
どっちかというと、沢山ある知り得た情報の中で、
「自分が信じたい」とか「きっと、そうに違いない!!」
という情報を自ら選別して確かめもしないで流されていってしまう・・・
という感じでしょうか・・・。
そして恐怖心から起こる買い占めとそれに乗じた転売行為😓
だんだんイライラがつのり、攻撃的になり・・・
個人が個人を監視して、自分の考えにそぐわない人間をさらしあげて、攻撃し始める。
映画中の先ほどの会話の最後に
「人間は根本的に異常な生き物だよ。部屋に二人以上いれば最終的に殺し合う。だから政治と宗教がある。」
というくだりが出てきました。
昔読んだ本の中に出てきた。
内村鑑三さん(1861-1930)というキリスト教思想家の方の言葉。
を思い出しました。抜粋してまとめますと。
「金は兵力を支配し政治を支配し文明を支配する。
今や金なくしては国家は一日も成り立たない。
しかし、金よりも大切なものがある。それは知識だ。
知識は勢力であり、富を作り、幸福を増す、天然を征服しこれを利用する。
知識は最大の富源である。しかし、知識は誇りやすく、誤りやすい。
知識は脳を開くが心をひらくに足りない。
多くの利己主義の人を作ってしまう。だから知識の上に道徳が必要である。
富者の傲慢を破るために必要である。道徳は知識に勝って深く堅固なる力である。
しかし、道徳もまた人の力であれば、人と共に有限である。
道徳は硬き規則となりやすく、偽善と変じ易い。
道徳をして固き律法とならざしめんがために、道徳以上のものが要る、
それはすなわち信仰である」
改めて宗教はこの非常時の時、心がすさんだ時、何ができるのだろう・・🤔。
そんな想いを巡らせた映画でした。
最後15分。怒涛のラストがあるのです。
お時間ある方はぜひ見てください😄。
今月のお寺の掲示板です😀
「一つだけ教えておこう。 きみはこれから何度もつまづく。
でもそのたびに立ち直る強さももっているんだよ」
この言葉はドラエもんのお話の中で、45年後の未来からやってきた中年のび太が、少年のび太君に伝えた言葉です😀
ドラえもんのお話は、2025年未来の世界である時「セワシ」という少年が、
「何故うちはこんなに貧乏なんだ😂
お年玉だって50円。何か原因があるはずだ🤔」
と調べていくとご先祖に「のび太」という人がいて、どうもその「のび太」が原因らしい・・。
「よし、のび太を救えば自分たちの未来も明るくなるぞ!」
ということで・・・・
家の子守ロボットの「ドラえもん」をタイムマシンでのび太の元へ送り込むことからお話が始まります😁
ドラえもんに助けられ、様々な事を経験しながらのび太は成長していくのですが・・・。
未来から過去にやってきたのですから、当然。
ドラえもんに出会わずに成長したのび太もいるわけで・・😅。
その「のび太」は大学入試に失敗してしまいます。
就職できなかったのですが・・・・
なんと自分で会社を興すのです!!
その会社は7年続きますが、自分でおこした火事が原因となって潰れて多額の借金を抱えてしまいます😂
そんな人生の酸いも甘いも嚙み分けたのび太だからこそ、少年の自分に伝えたかった言葉なのでしょうね!
まさに、何度もつまづいて、その度に立ち直ってきたのが「のび太」なのです。
日本も戦争から災害から疫病から、何度も何度も立ち直ってきました😀
それだけの強さと人をもっている国です。
必ずこの困難も乗り越えていけることかと思います😀😀
皆様と思いっきりの笑顔で過ごせる日々が早く訪れるよう・・・。
心から祈念しております。