シャーマン

| ちょっとしたお話 |

先日、ラジオで「13歳のハローワーク」というサイトの「人気職業ランキング」がとても面白い事になっている!!というお話があり、気になって実際見てみました。

このサイトは、子どもたちが、将来どういった仕事や職業に就きたいか?考える入り口になるために設けられたもので、様々な職種が詳しく解説されてあります。

その、1位「ナニー」というお仕事だそうです。初めて聞きましたが、保護者に代わって子どもを預かり面倒をみる、一般的なベビーシッターとは違ってしつけも勉強も、情操教育も行うとか。このような職種があるなんて始めて知りました・・・。

2位に「プロスポーツ選手」3位「パティシエ」4位「保育士」5位「ファッションデザイナー」・・・と100位までランキング付されているのですが、ほうほう、いまどきの子どもはこんな感じに考えているんだなぁ~と感心していたその矢先

29位に「えぇ?」目を疑った職種。

その名も、「シャーマン」

何かのアニメの影響なのでしょうか・・・。

クリックして「シャーマン」のお仕事を見てみましたが、言ってみれば祈祷師のことなのですかね・・・。祭祀や宗教儀式を執り行い、イタコさんみたいなことを行うとか・・。

まぁ、「私にはわかります!!」的な感じでしょうか・・・。最近は占いとか流行ってますもんね・・・。

 10位に「傭兵」53位に「暗号作成者」という職種もありましたよ!ちなみに「僧侶」は入っていませんでした・・・・残念です。 

 子どもの頃、色んなもの、特にテレビに影響されて育った私は、いつかは家を継がなくてはいけないという想いはあったものの「ミュージシャンになりたい」とか「警察官になりたい」とか「考古学者になりたい」など色んな夢を見ていました。在学時代にはコンビニやミスタードーナツでアルバイトしたり、興味を持って取った「保育士」の資格も実際現場で働いてみると様々な理想と現実があったものの、「あ~これが天職かな~?」と思う事もありました(笑)色々と若い時に社会を経験できて良かったなと今ではしみじみ感じます。

 お坊さんになるにあたってはそれぞれの宗派によって違いますが、日蓮宗はまず「師匠」を探す所から始めます。師匠の元で様々な事を学び、得度、度牒をします。私はお寺で育ちましたので父が師匠になります、そしてお坊さんになるにあたって僧道林という養成機関を終え、検定試験、読経試験を受けて許しが頂ければ総本山で信行道場という修行の場に入ります。無事に終えるとようやくお坊さんになることができるのです。しかし、そこで終わりではなく、御祓い、祈祷によって布教をしようとするお坊さんは日蓮宗大荒行堂というところで過酷な修行に挑まなければなりません。また、儀式を司ることを専門にしたい、お説教を専門にしたい、それぞれの方が専門性を高めるための養成機関に挑まれます。

 よく、「お寺は安泰だからいいね~」などと友人に言われますが、なかなか現実そうはいかないもので、減っていく人口、宗教離れ、寺離れ、檀家の跡継ぎがいない、お寺にお参り来る方が徐々に減っていっている現実をみると安泰とは到底思えないのが現実です。

 しかし、最近ではお寺も試行錯誤しながら様々なことに積極的に取り組まれていらっしゃるところが結構あります。地域社会の心のよりどころ、皆が笑顔になれる場所にするために、お寺という特色を生かしながら、若い世代のお坊さん達は仏教の芽を次の世代へと受け継がせるために一生懸命皆さん布教しています。

 これからの時代、従来のお寺やお坊さんのイメージが少しずつ変化していけば、「お寺」という存在は必ず良い変化を遂げ、なくてはならない一つの地域の社会資源として活かされ面白くなってくることでしょう。そう努力していかねばなりませんね 🙂 。