今日は中秋の名月ですね
地球が太陽を一周する時間を基準とする今のカレンダー「太陽暦」
の前に使用されていた月の満ち欠けを基準に作られたカレンダー「太陰暦」
この太陰暦では7,8,9月が秋になります。
7月は初秋、8月は中秋、9月は晩秋と呼ばれていました。
旧暦の8月、中秋15日の夜に出る月は一年で一番美しいと言われてきました。
旧暦の8月は今でいう9月ですね!
今日は旧暦の8月15日なのです
月のお話しと言えば・・・。
「竹取物語」ですね
日本最古の物語にして作者不明というかなりミステリーな背景を持つお話です
皆さんどんなお話しだったのか覚えていますか?
竹を取って売っていたおじいさんが竹林に入った時光る竹を見つけ、切ってみると
その中から小さい女の子を見つけました
竹の中から金も見つかり、お爺さんとお婆さんはお金持ちになり、
女の子は「なよ竹のかぐや姫」として美しく育っていきます。
その美しさに魅かれ、5人の有名貴族から求婚されますが、5人それぞれに「私が望む
ものを見せてくれた方と結婚する」と、仏の御石の鉢、火鼠の皮衣、龍の首の五色の玉、
蓬莱山の玉の枝、燕の子安貝、いずれも伝説級の品物を持ってこいという無理難題を突き
付けます
5人はそれぞれニセモノを作らせて持って来たり、旅の途中で怪我をしてリタイアしたり・・。
結局誰もかぐや姫の願いを叶えることはできませんでした。
そして、ついにかぐや姫の噂は帝に届き、帝とかぐや姫は手紙のやり取りをして仲を深めていきます。
しかし、8月の満月、今でいう中秋の名月に近づいた頃
月を見て悩んでいたかぐや姫はお爺さん達に
「自分は月の都の人間で、罰としてこの世に来たこと、もうすぐ帰らなければいけないこと」
を打ち明けます。
お爺さんも帝も「姫を連れていかれてなるものか!!」
とかぐや姫を警護しましたが、結局姫は月へと帰って行ってしまいました。
お爺さんには着物と手紙を、帝には手紙と不死の薬を残しました・・・。
しかし帝はかぐや姫がいないと不死になっても仕方がないと月に一番近い富士山で薬を焼きました。
というお話しですね!
子どものころうっすらと「竹取物語」の実写映画を見た記憶があるのですが・・・。
とにかく、5人の貴族が不憫でならなかったという記憶があります(笑)
この貴族たち、帝とかぐや姫の当て馬じゃん!と・・・(笑)
こうして改めてお話を読んでみると・・・。
本当に不思議なお話しですね。
平安時代前期、900年ごろにできたお話のようですが・・・。
実は・・その時代本当に月から使者がきていたのかもしれませんね
時代や社会、人がどんなに変わっても、決まった時期に変わることなく私達を優しく照らして、
その美しさで私達を魅了するお月様
自然がくれる最高の贈り物ですね。