5月ももう終盤ですね
バタバタとしているうちに、ブログの更新も全然できないまま・・・
昨日は「皆既月食」を楽しみにしていたのですが・・・。
あいにくの雨で残念無念でしたね
私は昔からテレビっ子でして・・。
アニメもドラマもよくみております
毎週火曜の9時から、「大豆田とわ子と三人の元夫」というドラマご存知ですか?
タイトル通り、松たか子さん演じる三回結婚して三回離婚した「大豆田とわ子」さんと元夫達のくりなす人間関係の面白いお話しなのですが・・。
毎週色んなことが起こる中、大豆田とわ子の幼馴染で唯一無二の親友が突然亡くなってしまいました。
あまりにもその死が突然過ぎて、心のうちを吐露する機会もなく、一年過ぎてもその心の整理がつきません。
そんな時、とある男性に出会った「大豆田とわこ」
あるきっかけで親友を亡くした心の内を語り始めます。
悲しみ、戸惑い、後悔、心の内を吐露し始めた大豆田とわ子に
男性はこう言います。
「過去とか現在とか未来とか、どっかの誰かが勝手に決めたこと。
時間というのは過ぎていくものではなくて、場所というか、別の所にあるもの。
人間は現在だけを生きているのではない。
5歳、10歳、20歳、30歳、その時その時を人は懸命に生きていて、それは
別に過ぎ去ってしまったものではなくて、あなたが笑っている彼女を見たなら、
彼女は今も生きている。
5歳のあなたと5歳の彼女は今も手をつないでいて、
今からだって、いつだって、気持ちを伝えることができる。
人生は小説や映画ではない、幸せな結末も悲しい結末も、やり残した事もない。
あるのはその人がどういう人かだっただけ。
だから、人生には2つルールがある。
・亡くなった人を不幸だと思ってはならない。
・生きている人は幸せを目指さなければならない。
人は時々寂しくなるけど人生を楽しめる。楽しんでいいに決まってる。」
その後ラストではなかなか衝撃的な展開を迎えるのですが・・・
非常に心打たれるシーンと台詞でした。
お寺に生まれて、育ち、そしてお坊さんになり帰ってきて、14年。
沢山の方々と縁をいただき、一緒の時間を過ごし、そしてお見送りをしてきました。
教えを説いたり、祈祷をしたり、一緒に泣いたり、笑ったり、悔しがったり、喜んだり・・。
あの時、もっとこうしていれば・・・。
こんな手助けができたのではなかったのか・・・。
こんな事を言えばよかったのではないか・・・。
振り返ってみると後悔すること、沢山あります。
しかし、この台詞のように考えてみると・・・
その思い出一つ一つ、その方々が今も生きている。
この本堂で過ごした時間、一緒にお経を読んだり、修行した事・・。
何気ない会話、その記憶一つ一つに今も生きていらっしゃる。
そして、その場所では今も一緒にいる。
だからこそ、人にとって想い出というのはかけがえのない大切なものなのですね。
100年以上、沢山の方の想い出を綴る場所、妙国寺。
今日も明日も明後日もこれかもずっと、祈り、護り続けていかねばと思います。