お寺の入口に掲示板があり、いつもはお知らせやお寺の宣伝を掲示していたのですが・・
案外、「見てますよ~」
というお言葉をいただいていましたので今月から自分自身が心打たれ救われた言葉、お経の一部や宗祖のお言葉などを毎月掲示していこうかな~と思っています。
今月は最初ということでお経の中で自分が一番心を打たれた箇所
「常に悲観を抱いて 心遂に醒悟す」
という法華経のお経、如来寿量品第十六の中に出てくる言葉です。
人生は楽しいこと、嬉しいことばかりではありません。
苦しいこと、悲しいこと、辛いこと、数え切れないほど沢山あります。
悲しんで悲しんで・・・
その悲しみが大きければ大きいほど、どうにもならない悲しみに打ちひしがれた時
「心は目覚める、光を見出すことができる。」
ということです。
「こんな辛いことがあるなんて神も仏もいない」
と仰られる方がいらっしゃいます。
私は逆に、
「人生辛いこと、悲しいことがあるからこそ常に私たちの傍には仏様、神様がいらっしゃるのだ」
と言います。
悲しみの中で、仏さまに一心に救いを求める。
そこで必ず、一筋の光明が照らされる。
受け取り方は人それぞれです。
気づきであったり、人との出会いであったり、一つの転機であったりします。
「その悲しみは無駄ではありませんよ、必ず何か意味を見出すことができますよ。」
そう仏さまは教えてくださっているのです。