お寺の掲示板より。
アメリカの哲学者「エリック・ホッファー」の言葉です。
正しくは、
「他者への没頭は
それが愛情であれ、支援であれ、
妨害であれ、憎悪であれ
つまるところ、自分から逃げるための手段である」
人を好きになった時、その人の事が気になって仕方ないものです。いつの間にかふと考えてしまうものです。
一方で人を嫌いになった時、不思議と同じようにその人の事が気になるもので、一挙一動が気に障ったり、ふと気が付くと考えてしまっているものです。
親子関係、恋人関係、友人関係、夫婦関係、仕事関係、その他諸々。
私達は様々な人間関係の中で生きています。
そんな中、「他人は自分の思い通りになることは無い。」
頭ではわかってはいるのですが・・・
関係が深くなりすぎたり、想いが強くなればなるほど
私達はいつの間にか他者に没頭し「こうあってほしい・・」
と自分の理想を押し付けてしまいます。
他者に没頭してしまっているという事は、本来向き合うべき自分自身から目を背けているのだ、この言葉はそう教えてくれています。
他者へ没頭することを仏教では「執着」と言います。
執着は苦しみの根本的な原因です。
執着を手放すためには冷静に自分を見つめ直し、自分自身の中にある原因を明らかにしていくことが大切です。
OOに没頭というのは、他にもいろいろ言えそうですね。
「SNS」「推し活」もそうですし、「宗教」だってそうですね。
人は人。自分は自分。
他者に惑わされず己の人生を歩んでください。

