おかげさまで

| ちょっとしたお話 |

数年前のお話しです。

私が子どもを連れて買い物をしていますと、偶然お檀家さんのおばあちゃんと出会いました😀

 

「あら・・偶然ですね~。お元気にされていらっしゃいますか?」

「はい!おかげさまで元気にしております。またお寺にお参りにいきますね~」

 

と言ってお別れをし、また買い物を続けていますと・・・

また別のお檀家さんと出会いました。

 

「あらあら・・・偶然ですね~!寒くなりましたが、お元気にしていらっしゃいますか?」

「はい。おかげさまで元気にしています。また来月もお参りお願いしますね~」

 

とそこで、息子が不思議そうな顔をして一言😀

「ねぇ、お父さん。おかげさまって誰?偉い人?」

 

なんとなーく。いつも使っている「おかげさま」という言葉。

確かに不思議な言葉ですよね😅

 

前にブログにちょっとかきましたが、「おかげさま」の語源は

 

目には見えないところで助けていただいた、良い方へ導いてもらったという

「お蔭」

に様をつけて丁寧な表現にしたものです😀

 

最近、「おかげさま」という、面白い詩を教えていただきました。

上所重助さんという詩人の作品です。

 

夏が来ると「冬がいい」と言う
冬が来ると「夏がいい」と言う
太ると「痩せたい」と言い
痩せると「太りたい」と言う
忙しいと「暇になりたい」と言い
暇になると「忙しい方がいい」と言う
自分に都合のいい人は「善い人だ」と言い
自分に都合が悪くなると「悪い人だ」と言う
 
借りた傘も 雨が上がれば邪魔になる
金を持てば 古びた女房が邪魔になる
所帯を持てば 親さえも邪魔になる
 
衣食住は昔に比べりゃ天国だが
上を見て不平不満の明け暮れ
隣を見て愚痴ばかり
 
どうして自分を見つめないのか
静かに考えてみるがよい
一体自分とは何なのか
 
親のおかげ
先生のおかげ
世間様のおかげの固まりが自分ではないか
つまらぬ自我妄執を捨てて
得手勝手を慎んだら
世の中はきっと明るくなるだろう
 
「俺が」、「俺が」を捨てて
「おかげさまで」、「おかげさまで」と暮らしたい

 

私達は誰しもが一人で生きて、そして一人で成長してきたのではありませんね。

仏教では「縁」といいますが・・・

私達は目には見えない色んな方々の手助けや繋がりで、今があります😀

過去にいただいてきた「お蔭」があるからこそ明日を生きていけます。

 

しかし、人間どうしても自我妄執(自分が!自分が!という自分に都合の良い事ばかり考える事)

に捕らわれそうなときはありますよね・・・😅

 

そんな時は一歩立ち止まって色んな「お蔭」で自分が今いることを振り返ってみることも

大切かと思います😄

 

暦の上では立冬も過ぎ、妙国寺の11月の行事である日蓮大聖人を偲ぶ

お会式法要も終わりました。当山の日蓮大聖人も冬支度です。

今、こうしてこのお寺にいること。

沢山の方々に支えていただき、今があること。

様々な「お蔭」に感謝して日々を過ごしていきたいものです。