先月の終わり、三十三回忌の追善供養がありました

 今から32年前、昭和59年12月、まだ7歳の女の子が病により旅立たれました。

その日の33回忌の法事の席には笑顔のとても可愛らしい女の子の写真

 お経をあげ、みんなで焼香し手を合わせ、当時の色んなお話になりました。

 

病が分かった時、どうにか女の子を救おうと沢山の人たちが「救う会」を結成し、募金活動や色んな支援に立ちあがったそうです。

 当時、PTA会長をしており、その救う会の中心にいた住職からその話は聞いていたものの、きちんとお話を聞くのは初めてでした。

 涙を流しながらお母さんが色んなことをお話になりました。

たくさんの方にお世話になったこと、我が子が精一杯生きたこと・・・・。

どんなに可愛くて、そしてどんなに無念だったか・・・

 

 

 残念ながら私達には命の長さは選ぶことができませんね・・・。

 以前、流産や死産を経験されたお母さんたちを援助されていらっしゃる看護師さんがこのようなことを仰っておられました

 「子どもはお母さんのお腹の中で命を授かった瞬間から、この世界に生まれてこれても、残念ながら生まれてこれなくても。その生涯が長い短いに関係なく、その命を精一杯使って一生懸命に親や、我々大人たちに何かを必死で伝えようとしているんです。」

 きっと、女の子は自分の命を精一杯生きて友達や大人たちに自分なりにメッセージを届けられたのではないかと思います、だからこそ32年経過しても当時の事は皆さん心に残っているし、今もなお女の子は心の中で生き続けている。

 

「私は悔いなく生きましたよ。」

 

笑顔の可愛らしい写真の中からそんな声が聞こえるような気がしました。