仏像には様々な種類があります。キリスト教などの他宗に比べて何故仏教では何故お釈迦さまだけを祀るのではなくて多数の本尊があるのでしょうか?実は、仏教の初期はお釈迦さまそのものを唯一信仰していました。しかし、長い年月を経るうちに、仏教も様々な影響を受けてそのありさまを変えていきます。従来の修行者の自らの悟りや救いを目的とした教えに対し、もっと広く悩み苦しむ多くの人々を救うために大乗仏教が生まれ、大乗仏教において、悩み苦しむ人を救うお釈迦の心の様々な側面を表してたくさんの仏が必要と考えられました。例えば死の不安を和らげる阿弥陀如来や病苦を治す薬師如来、怠け心を戒める菩薩、悪行を懲らしめる明王、様々な人の救いの為に数多くの仏が造られたのです。
6月の仏教塾では仏像の成り立ちや、仏像の組織図として「如来・菩薩・明王・天」に分けられて、様々な仏像にどのような意味があるのかをお話しました。先月7月28日の仏教塾では仏画の塗り絵をしました、参加者の方々は思い思いに仏画にお好きなように色鉛筆で色を塗って完成させました。