西遊記

| ちょっとしたお話 |

最近平日朝8時からテレビ東京にて「西遊記」の再放送がやっております。

僕が小学生のころでしょうか・・・再放送でよく見ていました。

リアルタイムでは1978年から1980年にわたって「西遊記」「西遊記Ⅱ」と放映されてたようです。

今は「西遊記Ⅱ」が放映されててもう物語も佳境を迎えようとしているのですが。

これが面白い!!内容も良ければ、ゴダイゴの歌もいいし、キャストも最高!

最近こんな面白いドラマはないなぁ・・・。

先週放映された内容、タイトルは「異説 鬼子母神由来記」

鬼子母神のお話をベースに西遊記にあわせた内容になってます。

ある村へやってきた三蔵法師一行

その村には子どもをさらってたべるという妖怪 鬼子母 が出没するという。

ちなみに鬼子母役は「和田あきこ さん」でした。妙にハマってました・・・。

村人たちの頼みを受けて悟空、八戒、沙悟淨は鬼子母のアジトに乗り込みますが、鬼子母はたいそう強く、

そしてアジトには鬼子母の子どもたちがたくさんおり、満足に戦うこともできない・・・。

困った三蔵法師はお釈迦様に力添えを頼みます。

お釈迦様は鬼子母の1000人いる子どもたちの中から鬼子母が最も可愛がっている一番末の子をさらって三蔵たちに預けます。

怒り狂った鬼子母は三蔵たちのもとへ乗り込んできますが、そこへお釈迦さまが現れて

「三蔵よ、その子をこの剣で刺しなさい」と剣を渡します。しかし、「できません」と断る三蔵。

今度は悟空を操り子どもを刺そうとします。「やめてください、お願いします」と泣き叫ぶ鬼子母。

結局剣は深々と刺さり、鬼子母の子どもは息絶えてしまいます。

泣き叫ぶ鬼子母。そこへお釈迦さまが

「鬼子母よ、その子を生き返らせたかったら、その剣で自分を刺しなさい。」

鬼子母は「本当に私が死ねばこの子は生き返るのですか」

と、決意を決めて自害します。抱き合いながら崩れおちる鬼子母と子ども。

「お釈迦様、ひどいよ、あんまりじゃないですか!」

と悟空が言ったその瞬間に天から綺麗な花びらが振ってきました。

そして子どもは生き返り、鬼子母もよみがえったのです。

そしてお釈迦様は

「鬼子母よ、おまえは1000人いる子どものうち、一人亡くなっただけでもそれだけ辛い思いをしなければならないのだ

人間の母親の持つ子どもの数は数人だ。一人欠けるとどれだけ辛い思いをしなければならないか・・・」

と鬼子母をいさめます。

号泣しながら鬼子母親子は抱き合います。

そして、ザクロの実を渡され

「人間が食べたくなったらこの人間の血の味に似ているザクロを食べなさい。」

「そしておまえは子どもを食べる妖怪ではなく、子どもの守り神となりなさい」

こうして鬼子母は子どもの守り神となり、さらわれていた子ども達も村に帰り一件落着。

というお話でした。お寺でも鬼子母神をお祀りしてあり、小さい頃から鬼子母神の伝承は聞いていましたが、

改めて映像でみると、とても感激でした。

鬼子母神の由来がお話になってたり日本の童話「泣いた赤おに」がベースになった内容とか

ほんと幅広い「西遊記」。もうあと何話かで最終回なのが残念。

朝の楽しみがなくなってしまいます・・・。

                              義専