親としての年齢は子どもの年齢と一緒
「育児は育自」である。
子どもによって親としての自分が育てられる。
先日ご縁をいただいて行かせていただいた幼稚園を経営されているお寺の本堂に書いてあった言葉です。
なるほど・・・・。
育児に正解はありません。
これだ!!っていうような育児なんかありはしないものです。だって人間千差万別ですから。
だからこそ私達はお医者さんや学者さん、ネットやメディアでそれらしい人がそれらしい事を言っておられたら、なるほどなぁ~、って得してしまうし。
迷い苦しむ事が多いのがあたりまえです。
「これでいいのだろうか?」
右往左往しながら一緒に子どもと悩みながら苦しみながら
笑いながら時には涙を流しながら
そうして一緒に成長していくことが育児であり育自ですね。
ただ、「執着」というものは仏教でよくないことです。
執着があるから「苦」が産まれる
また、傾倒してしまうこと、思想にのめりこみてしまうこと、傾きすぎることもよくないことです。
だから一つのものの見方に捉われすぎてしまうというのは大変よろしくないことです。
仏教は常に「中道」、ちょうどよいくらい を大切にします。
法華経の中には、「諸法実相」という言葉が出てきます。
「すべてのことは真実である、そのままでありのままで最高の価値を持つ」
これは、どういうことかと言いますと、
「正しい」「間違っている」なんてことは極端な事例を除けば誰にも正解なんてわかんないよってことです。
判断しているのは所詮は狭い世間にいる私達の価値観です。
子育ても同じことですね。
右往左往しながらも、肩の力を抜いて子どもと一緒に私達も成長していきたいものですね。