徐々に暖かくなってきました。もうすぐ春ですね!!今日は「啓蟄」、冬ごもりしていた虫たちが、近づいてくる春を感じて動き出す日とされています 😀
近づいてくると言えば・・・・中国より飛来してきたPM2.5、国が定めた基準値70マイクログラムを荒尾市が大きく超えていたとニュースになっていました。
こんな形で全国的に有名になるとは・・。東京や大阪の友人から心配のメールをいただき、びっくりです・・・。
そういえば、何故か駅の周辺にテレビカメラを持って入念にマスクをした報道の方々がいらっしゃいました。けれど、大概この地域の方々は車生活なので、マスクをして歩いている人を見つけてインタビューをするのが大変そうでしたが・・。
たしかに朝外を見た時、いつもより空が白く曇っていました。「朝もやかな~」とぐらいにしか思っていませんでしたが、こんな事になっていようとは・・・。確かに、黄砂はひどいです。18の時に九州を出て大阪に4年、東京に5年、9年ぶりに熊本に帰ってきたときに「こんなに黄砂が降っていたっけ?」と驚き、黄砂混じりの雨を初めて経験したときには、車を止めてしばらく唖然としていました・・・。
中国と日本はお隣ですから善きも悪きも様座なことをお互いに影響しあって歴史を紡いできました。仏教だって中国を経由して日本に伝わってきたのです。お経だって漢字ですしね。
儒教が中国で生まれ、中国古来より人が常に行うべき道としての「五常の徳」という教えが説かれました。この思想は日本に伝わると武家社会に多大な影響を与えました。皆さまも一度はどこかで聞いたことがあるかと思います。この教えは「仁・義・礼・智・信」の五つのことです。知っているようで知らない、この五常。
日蓮大聖人は「戒法門」という著書の中で五常について、このように教えられています。
「仁と云うは、人を憐れみ生を慈しみ、物を育くむ心なり。義と云うは、事の謂われを違えず、邪なる事をなさず、万事に理を失わざる是れなり。礼と云うは、父を敬い母を敬い、天道仏神を貴び、ないがしろにせざるを云うなり。智と云うは、万事の有様をよく知りて、善事悪事を弁(わきま)え、なすまじき事をなさず、なすべき事をなす是れなり。信と云うは、事に於て誠を致し、僻事(ひがごと)をなさず、心の底に思い解る是れなり」
残念ながら儒教が生まれた中国ではこの素晴らしい思想は広まることはなく徐々に廃れてしまったそうで、「中国が儒教の国」という発想はただの勘違いだそうです。
とはいえ、中国は今や大国になり、世界に多大な影響を与えています。日本がこの五常の教えを大切にするのはもちろんの事ですが、世界を牽引する一翼ならば、欲に捉われるのではなく、もう一度儒教の教えというものを見直してほしいものです。