一歳五カ月の長男がだんだんと荒くなってきました・・・・。やはり男の子ですね、テーブルには必ず昇りたがります・・。目を離して静かにしてると思ったら必ず何かイタズラしてます・・・。落ちてるもの何でも食べようとします・・この前は、何かの幼虫を拾って、じーっと見つめて・・・それから口に・・・。寸でのところで止めましたが・・・。

そんな長男、最近、ウルトラマンに熱中しております、「ウルトラマン」男の子なら誰しもが小さいころに憧れるヒーローですね。父親の世代、いやもう今ではおじいちゃんたちの世代から今の子どもたちへと受け継がれているM78星雲 光の国からやってきた宇宙人です。

ウルトラマンが地球上でウルトラマンの姿で活動できる時間は三分です、三分に近づくと胸のタイマーがピコーンピコーンとなりだします。三分間しかあの姿で地球では活動できないんですね、3分間で怪獣と戦うんです。その、ウルトラマンのシリーズの中、「帰ってきたウルトラマン」の最終回にウルトラマンが地球を去る際に自分を慕う人間の子供に伝えた訓示のようなものがあり、これは「ウルトラ5つの誓い」と呼ばれてます。

・一つ、腹ペコのまま学校へ行かぬこと

・二つ、天気のいい日に布団を干すこと

・三つ、道を歩く時には車に気をつけること

・四つ、他人の力を頼りにしないこと

・五つ、土の上で裸足で走り回って遊ぶこと

なんか、子どものお約束というような感じなのですが、実はこの四つ目の「他人の力をたよりにしない」はウルトラマンのお話の中で、とても大切なテーマなんです。

ウルトラマンは強い、必ず怪獣を倒して護ってくれます。しかし、ウルトラマンが助けてくれることに慣れてしまった人間が「あぁ、怪獣か、どうせウルトラマンがきてくれるから大丈夫だ・・・」と完全にウルトラマンを頼りにしてしまったなら、いずれは自分自身の手でどうにかしようとしなくなってしまうんですね。

ウルトラマンだって、三分間自分の命をかけて人間のために怪獣と闘っています。ウルトラマンの力を頼りにするのではなく、人間も怪獣と命をかけて精一杯戦った、その時にこそウルトラマンは最大のパワーを発揮して人間と一緒に地球を守るために戦うんです。

 「他人の力を頼りにしないこと」

私達の生活の中でも言えますね、他人の力を完全にあてにしてしまって、それで失敗してしまったこと・・・皆様にも心当たりがあるのではないでしょうか?

このことは実は信仰の中にも言えることなんです。如来壽量品第十六というお経の中で、お釈迦様は「私(お釈迦さま)は滅することなくいつでも、いつの時代もあなたたちの傍にいるのだ。私は方便によって姿を隠したり、現したりしているんだよ。だから、本心から私を敬い、信じるならば、貴方達がせいいっぱい私に、救いを求めたのならば、たとえこの世界のいずこであろうともそこへ行って無上の教えである法華経を説きましょう、いつでもあなたがたを救い、導きましょう」こういう風に仰っています。

「南無」という言葉は心からおまかせするという意味です、「妙法蓮華経」妙法蓮華経というお経を示します、妙法蓮華経というお釈迦様の教え、お言葉を信じて、一体になるという信仰があってこそ、仏様は私たちを救ってくださるのです。ただただ、「南無妙法蓮華経」とお題目を唱えれば救われる、そういうわけではないんです。きちんとそこには、しっかりとした私たちの心のカタチが必要なんです。そうすれば必ず、お釈迦様は私達を仏に導くために助けてくださいます。