皆様は「三月荒神さん」という神様をご存知ですか?三ヶ月ことに向く方角を変える神様でその引越しや移転などの際にこの三月荒神に向かって移動するとよくないことが起こると考えられています。実はこの三月荒神、全国で信仰されているわけではなく、実はかなりのローカルな神様で大牟田市、荒尾市や玉名、熊本市や熊本県の北の地方で特に信仰されているようです。
少し調べてみますと、同じように方位の神様としては金神さまが知られています、金神はその年の十干によって居る場所を変えて、金神のいる方位に対してはあらゆることが凶とされ、特に土を動かしたり造作・修理・移転・旅行などが禁忌とされています。この方位を犯すと家族7人に死が及び、家族が7人いない時は隣の家の者まで殺されると言われて恐れられているようです。
言い伝えによりますと、加藤清正公が朝鮮の役の時に籠城されて苦戦された時に、ある夜清正公は脱出の隠れ道を告げる荒神の夢を見、清正公は夢のお告げに従ってひそかに囲みを脱出して九死に一生を得ました。それから清正公は荒神の熱心な信者になり熊本城を築いた時にお城の守り神として三宝荒神をおまつりしていたそうです。その三宝荒神と金神信仰が合わさって生まれたのが三月荒神ではないかという言い伝えがありますが確かなことはわからないようです。
昔から地元の人たちは三月荒神を犯してしまう時には「方違え」と言って一度三月荒神を犯さない方角へ出かけ、行く方角を変えてから目的地へ行ったり、三月荒神のお母さんを祀った神社があり、三月荒神を犯してしまう時はお母さんに許しを得に行くとよいという言い伝えもあるようです。
何にしろ、昔から深く地域に根差した信仰ですので、大切にされた方が良いでしょう。お寺にも「引っ越しをしますので、三月荒神さんを鎮めるお祓いをお願いします」や「移転する方角が大丈夫か見てください」などのお問い合わせがよくあります。
三月荒神の方角を侵してしまう時は、方位除けの家祓いをいたします。引っ越し先の家に伺い、三月荒神を鎮める祈祷をし方位除けの御札を貼ります。御心配の方はいつでも、お気軽にお問い合わせください。
